2010年11月12日金曜日

とーても面白いはなし

結構な昔、みずキングとカポエィラの音楽の話をしてたときに彼は
「自分はレベルミュージックが好きで、カポエィラもレベルミュージックだと思うんですよ。」と言っていた。
そしてまた、
「レベルミュージックっていうのはある時いきなり好きになるタイプのやつなんですよ。」とも言っていた。。。と思う。。んだけど。。。あれ、言ってなかったっけ?俺が言ったんだっけ?


そもそも自分がカポエィラのCDを聴くようになった最初のころは全くピンと来てませんでした。
カポエィラを始めて何ヶ月か経ったころ、「これからは動きだけじゃなくて楽器もやんないとね。」と言われビリンバウを手に入れ、リズムのお勉強の為にCDを聞き始めたわけですが、、、
これが眠くて眠くてたまらない。
それまで普段動きの練習をしている時はなんとなくしか聴いてなかったので何とも思いませんでしたが、これがいざ意識して聞いてみると本当につまらない(カポエィラのみなさま暴言お許しください。)というか、単調でどこを聴いていいのか分からない、というかすぐに寝てました。
このつまらなさは(二度目の暴言お許しください。)とにかく慣れて克服しようと思って毎日聴いていたのけど。。何かをやりながらだったらまだ眠気はやってこないのだけど少しでも集中したりするとコックリコックリ。
そのあまりの効果に「これはもう睡眠導入財として利用しよう。」ということで夜寝るときにヘッドホンをセットしてCDを再生して寝る、という日々が続きました。しばらく順調に快眠ライフを満喫していたのですが、「その瞬間」はいきなりやってきたのです。
なんかそれまでゆっくりで退屈で仕方のなかった音楽がいきなり別のものになって聞こえてきたのです。いきなり感じたことのないグルーヴが自分の中に入ってきてあんなに退屈だったはずの音楽が「その瞬間」からチョー興奮するすっげぇカッコいい音楽になってしまいました。
すごくゆっくり回転してる中にすごい速くてエネルギッシュな回転を見つけたというか、、、まぁなんでしょう、、、単純にグルーヴを見つけたんでしょうか。
もうそれからは「くちビリンバウ」の日々が始まりました。CDがあまりにもカッコ良すぎるので鼻歌ならぬ鼻ビリンバウ?くちビリンバウです。ポッピーン!ポッピーン!


以上のような経験があったのでみずキングの話にも「そうだよねー、分かる分かる~。カポエィラもレベルミュージックだよね~。」なんつって。レベルミュージックって万人受けする音楽じゃないけど伝わった人にはすごく強く働きかける音楽だよね~、なんつって。そう思ってました。
(ちなみに自分はボブ・マーリィも最初はすごく嫌いでした。聴くとなんかソワソワしちゃって。でもまぁ最終的には好きになりましたけど。)

なんですけどここでひとつ自分は凄い大きい勘違いをしていることに気がつきました。
いわゆるレベルミュージックっていうのは調べてみるとrebel(体制に対し組織的に反乱する者のこと。)の音楽つまりは単純に反体制・レジスタンスの音楽のことなんですね。
自分はrebelという単語をしらなかったので適当に、人々の意識のレベル(level)に訴えかける音楽のことだと解釈してました。(それ自体何言ってるのかよく分からないですけど。(笑))
んでまぁ人々の意識に訴えかけた結果それがその人達のアイデンティティとなり何かしらのムーブメントを作り出す。そんな感じで思ってたんですけど。


このスピーチ面白いです。
まさにその通り。もうなんも言うことない。



冒頭の7分くらい、ビリンバウのことだと思って聞くと本当に面白い。

このスピーチを見た今は「レベルミュージック」という単語を聞いたときに「意識」というなんの脈絡もない単語が頭に浮かんだことが、それはそれで辻褄が合ってんだな、とまた勝手に解釈してます。(笑)

「聞こえてくる倍音というのは外来のもののようでありながら自分が最も聞きたいと思っている音を選択して聞いている。」
とか、
「倍音は一人一人の宇宙観(コスモロジー)のようなものを反映したかたちで聞き取られている。その人の宗教的成熟度によりその固有のものにとって最も相応しい音が聞こえる。
(倍音は)一人一人聞こえる音が違い、その宗教的な成熟度或いは霊的な成熟度に合わせて違った解釈を受け付ける。にも関わらずその聞こえる音というのはその人にとっては間違いなく自分が聞きたいと思っていた当の音なわけです。」
とか。

内田樹は大ファンです。
動画初めて見たけどチャーミングな人ですね。話の内容は本(作品)のほうが伝わってくるかな。


話は大きく戻りますけど、カポエィラがrebel musicだという意見に自分は賛成です。
アフリカにはフェラ・クティがいて
ブラジルにはメストレ・モライスがいます。

もちろん音楽すべてが闘いの為にあるわけではないけど、カポエィラがrebel musicであるという面も忘れてはいけないよね。
例えばカポエィラの歌を作るときにその歌詞が「恋愛応援ソング」とか「青春応援ソング」とかだったら別にカポエィラで歌う必要はないし、「カポエィラ楽しいイェイイェイイェイ!元気!イェイイェイイェイ!」みたいのだけだったら中身がなさ 過ぎだし。(笑)


カポエィラの音楽、なかにはとっつきにくいなと思っている人も少なくないと思いますが(自分がそうだったのでよく分かります。(笑))、いつの日か、それまでただの記号だったものが有機的にすごいエネルギーをもって迫ってくる瞬間がやってきます。Rockです。

みなさんも寝るときにヘッドホンで爆音で聴いてみてくださーい。オススメです。


くちポッピーン推奨委員会より